新しい本を読みました!
ご紹介します
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦・著
今日は絵付きで(笑)
久しぶりにティーンズノベル以外の小説をまともに読んだと思います。
最近はずっと、ティーンズ……あ、今はライトノベルと言った方が通じやすいんでしょうか?
ライトノベルを読んでましたので。
最初、表紙のイラストをみたとき、「おっ なんか綺麗だな」と気になっていたんですが、そのときは買わず、書店で見るたびに「どんな話なんやろ?」と気にはしていたんです。
で、最近ついに購入しまして。
読みました。
とてもさわやかで晴れやかな気分になりました。
なんだろう 純愛に分類されるんでしょうか。
でも2人とも恋愛ベタみたいな感じなので、2人が恋にいたるまでの経緯を描いた小説といった方が良いかも知れません。
登場人物は奇々怪々。
主人公は大学4年の“私”と、クラブの後輩“黒髪の乙女”。
“私”は“黒髪の乙女=彼女”に恋をしてしまい、それ以来「
ナカメ作戦(なるべく彼女の目に触れよう作戦)」を実行中である。
その主人公達をとりまく周囲の面々もこれまた個性豊かで、作品に引き込まれる重要な要素となっています。
京都の町で有名な高利貸しにして様々な商売に手を染める金持ち、
李白翁。
錦鯉の養殖を商いとする好事家、
東堂。
自らを天狗と自称し、つねに古い浴衣を着用して空中浮遊を得意とする、
樋口。
樋口と共に行動する大酒飲みの気の強い女性、
羽貫。
古本市の神たる美少年。
大学祭でとある人物との再会を望み、「象のおしり」を展示して待つ、だるま好きの女性、
紀子。
大学祭でとある人物との再会を望み、一年間パンツをはきかえぬ願掛けをする、
パンツ総番長。
とろけるような美貌を持ち、女性にもモテモテながら硬派であり女装するのが好きな、
大学祭事務局長。
もうこれだけで
「なんの話だ?」と思うことだと思います。
形式としては“私”と“彼女”の視点がころころ切り替わる一人称小説です。
これによってかなり読みやすい文章になっています。
鈴が転がるような軽快で快活な、元気の良い文で、さくさくと読めます。
恋の話ではありつつ、“私”がいかにして“彼女”の心をいとめるのか、そもそもいとめられるのか、そこに重点をおいており、やきもきすることうけあいです。
表題「夜は短し歩けよ乙女」他3篇からなり、最後の4篇目の話は「まだかまだか」とわくわくとはらはらが心に同居します。
“彼女”が、男好きするかわいいだけの(女から見て)にくたらしいヒロインじゃないところが惹かれる部分です。
元気が良くて人好きのする女の子で、誰にでも打ち解けられる、今の世の中には珍しい子です。
そして“私”がへなちょこでヘタレなのがかわいいのです。
恋を応援したくなります。
ちょっと世間に対してはひねた視線ですが、“彼女”には一途で、一生懸命な“私”に必ず共感すると思います。
“人事を尽くして、天命をまて。”主人公に幸あれと。
春のこの季節だからこそ、この本をすすめます。